【TCG全般】全体除去をケアするのか、しないのか。【プレイング】
0.前書き
こんにちは。金沢は寒波でがっつり雪が降ってしんどかったです。
今期のアニメは、うちのメイドがウザすぎる!が意外と好きです。
・・・以上です。
1.本題
今回の記事は、全体除去に対してどうプレイングするのか、その考え方について述べていきたいと思います。
世の中のカードゲームには、全体除去(AoE)というものがあります。
全体除去は基本的にすべてのクリーチャーを破壊する効果となっているため、こちらが多くの手札を消費してクリーチャーを並べていても、全体除去を打たれると1枚のカードだけでゲームをひっくり返されてしまいます。
コントロールデッキ相手に何も考えずに手札を順番に出していった結果、全体除去一枚で盤面を返された、なんて苦い経験は誰にでもありますよね?
しかし実際の対戦中には、相手が全体除去を持っているのかはわかりません。あなたが前のターンに出したクリーチャーは、全体除去を恐れて出すのをやめるべきだったのでしょうか。
全体除去というものは、多くのクリーチャーを巻き込むことに価値があるため、打ちどころが重要です。当然打たれる側としては、打たれることが分かっているのならクリーチャーを展開してはいけません。逆に全体除去を持っている相手は最大の効力で全体除去を打ちたいので、被害を抑えたい自分と、被害を最大にしたい相手との間で読みあいが発生します。
この全体除去に対する読みあいは上級者でも判断が難しく、初~中級者の方にはどうやって考えれば正解に近づけるのかわからないと思います。
そこでこの記事では、よくあるパターンを具体例と一緒に紹介していきます。AoEケアに悩んでいるあなたの今後のプレイの指針になれば幸いです。
2.ケアするのか、しないのか
最初にパターンをまとめますので、読みながら場面を簡単に想像してみてください。
前提となる基本:有利なら出さない。不利なら出す。
●ケアしないほうが良いパターン
①.出せば次のターンに勝てるダメージが出せる
②.出さなかったとしても勝てない
➂.出さなきゃ勝てない
④.出せば全体除去を打たせられる
⑤.出しても全体除去がうたれない
〇ケアしたほうがいいパターン
A.出さなくても十分なダメージが出せる
B.出して全体除去が飛んで来たら負けに直結する
C.出しても大勢に影響がない
D.1枚のクリーチャーが大切な時
E.追加で出すカードが切り札級のカードの時
いかがでしょうか?あ~ああいう場面ね!と想像できたでしょうか?
では順番に解説していきます。
・基本:有利なら出さない。不利なら出す。
基本的な考え方です。
有利ならリスクを下げて全体除去のケアをする。
不利ならリスクを上げて相手の全体除去がないことを祈る。
以下の紹介する各パターンでは、この考えが基本となります。実際の対戦中に判断に迷ったら、この原点に立ち返って考えましょう。
3.ケアしないほうが良いパターン
①.出せば次のターンに勝てるダメージが出せる
中級者に頻出のパターンになります。
ちょっと怖くても、勝ちに直結するなら出せ!ということです。
図の場合、手札の3/3を出せば盤面の攻撃力が10に到達し、妨害が無ければ次のターンに勝つことができます。こういうときは全体除去をケア~と考えずに出していきましょう。全体除去を過剰にケアした結果勝ちを逃すのはもったいないです。
追加クリーチャーを出せば、相手が全体除去を持っていなければ勝ちに直結します。
しかしそれに対して出さずに我慢して全体除去をケアできても勝ちには直結しません。
この差は大きいので、勝てる打点を作れるのなら大抵の場合出してオッケーです。
②.出さなかったとしても勝てない
これも頻出のパターンです。
この場面、全体除去をケアする意味は全くありません。なぜなら手札のクリーチャーだけが全体除去に巻き込まれなかったたとしても、全体除去後の相手の盤面の方が圧倒的に強力だからです。
全体除去をケアするということは、そのターンの最大威力の行動をしない、ということです。”全体除去されたらどうせ負け”なら割り切って最大威力で突っ込みましょう。
➂.出さなきゃ勝てない
(もしくは、不利なデッキが相手)
ビートダウンデッキで勝つためには、相手に脅威を与えなければなりません。現在の盤面に十分な脅威がない場面では、脅威を出す必要があります。
また、自分のデッキが相手のデッキに対して相性が悪いとわかりきっている(=不利)な場合もこれに相当します。不利なら出す。すべてを投げ出して勝ちの目を追うのも大事。
④.出せば全体除去を打たせられる
少し例外的な考えになります。自分の手札に、次の十分な戦力がある場合、早めに全体除去を打たせたいですよね?
そういう場面では、少し過剰な戦力を見せ札として展開し全体除去を誘いましょう。
たとえば図の場面では、2/2を追加で召喚することで全体除去を誘い、次のターンの乙姫や弾けるドレイクにつなぐのが良いでしょう。
また、全体除去はコストが重く、打ったターンは何もできないことがほとんどです。
相手に全体除去を打たせることで相手の切り札の登場を1ターン遅らせる、という考え方にも応用ができます。
⑤.出しても全体除去がうたれない
そのクリーチャーを追加で出しても”相手にとって”脅威でなければ全体除去は打たれないのです。相手視点に立って、全体除去を打ちたいのか?を考える癖をつけましょう。
この場面なら1/1を追加で1枚だしたところで相手は全体除去を打たないでしょう。
この図の盤面では、ケアしたほうがいいパターンBの考えも使うことができます。
4.ケアしたほうがいいパターン
A.出さなくても十分なダメージが出せる
最もわかりやすい、ケアするべきパターンです。
ここで追加のクリーチャーを出さなくても、攻撃すれば勝てます。
ならばリスクを下げて全体除去をケアするためにクリーチャーは手札に温存しましょう。
B.出して全体除去が飛んで来たら負けに直結する
ここまでの応用も少し含みます。
自分のハンドを0枚にするような出し方は、相手からするとリスクが一気に減るため全体除去を迷いなく打つことができます。なのでここでは、追加で2枚ともクリーチャーを出すのではなく、1枚だけに抑えましょう。
1枚も出さない、という選択肢もありますが、盤面の攻撃力が5を超えるとあと2回のアタックで勝てますので1枚だけ出すのが最も有力です。
C.出しても大勢に影響がない
手札の1/1を出しても脅威の大きさは変わりません。手札に温存し、手札入れ替えやバフカードとセットで使えるようにします。
D.1枚のクリーチャーが大切な時
あと一回攻撃を通せば勝ち!なときのパターンです。
相手のライフが瀕死で、1体のクリーチャーのアタックが重要な場面(=有利)では、最大限に全体除去へのケアを行いましょう。見極めが難しいですが、相手のデッキが全体除去中心のデッキの場合、ここで出さないことは大きいです。
もちろん、相手の除去が単体除去ばかりのデッキの場合は、1/1を召喚します。
E.追加で出すカードが切り札級のカードの時
ケアしないパターン④と被ります。
1枚で戦況を立て直せるカードが手札にある場合、そのカードは慎重にプレイしましょう。そのターンの最大値は切り札召喚かもしれませんが、脅威としては2/2の追加で十分でしょう。
5.まとめ
実戦では相手のハンドの予測や自分のトップの予測など複雑な要因が絡み、難しくなります。そういうときは基本に立ち返って、
有利なら出さない。不利なら出す。
ちなみに僕の主観的なアドバイスは、迷ったら出しとけ。です。
勝てるときに勝ちましょう。
具体例を見つけたり複雑なパターンについて書く気になったらまた更新していきたいと思います。
質問や、コメント、はTwitterアカウント@akisaku0266までお願いします。
以上です。